科学が発達し、人々が脳や体に機械を埋め込んで生活をしている近未来で、少女型ロボットが暴走し、所有者を殺傷するという事故が多発する。捜査する公安9課のメンバーも多くは電脳化をしており、自分は何者か、魂とは何かという自問を抱えている。
生命とは、自己とはというキャッチフレーズは美味しいが、本編を見ると実はたいしたメッセージ性もストーリーの深さもない。古今東西の哲学者の名言が繰り返されるので深読みをしようとすればできるが、あくまで借り物の深さでしかない。本作の魅力はそこではなく、圧倒的な映像の美しさと独特の響きを持つ音楽である。その映像はハイビジョンの大画面で見ると圧巻で、アニメという表現手法が到達できる極致にある。また前述の名言集を含めて独自の世界観を確立しているため、一部のファン達には中毒性があると思う。
