★★★☆ 死ぬまでにしたい10のこと


主人公アンは23歳。2人の娘と優しいだんなに囲まれ、トレーラーハウスで幸せに暮らしている。そんな彼女が癌で余命2ヶ月と診断され、死ぬまでにやりたいことをメモに書き上げる。

原題はmy life without meで、こちらのほうが映画の主題をよくあらわしている。自分が死んだ後のだんなの再婚相手を気にしたり、娘達が18歳になるまで毎年誕生日に届けるテープメッセージを残すなど、自分がやるべきことを考え、死んだ後への希望につなげることによって死への恐怖と戦う。

やりたいことのひとつに、他の男性とつきあい夢中にさせることというのがある。17歳で初めてキスをした男性と結婚した彼女にしてみれば、最後のわがまま、最後の冒険として気持ちがわからなくもないが、残される相手や、何も知らないだんなへの罪の意識はなかったろうか。

アンの周囲の人たちは、奇跡的というほど良い人たちばかりである。それはもちろん映画のわかりやすさ、見やすさにつながっているのだが、やや出来すぎという感もある。人は死ぬとき、もう少し何か思い残すことがあるのではないか?