アイルランドの対イギリス独立戦争を描いた作品。医者を志すデミアン、兄テディや仲間達を中心とした義勇兵の戦いを描きながら、戦争とは何かを強く問いかける。
1920年という時代もあり、武器や戦い方は実にシンプル。それだけに生身の人間がいやおうなく殺しあう現実を描ききっている。終盤、デミアンとテディは信念の違いから袂を分かち、やがて銃で殺しあうことになる。かつての仲間の名を叫びながら撃ち合う姿は商業ハリウッド映画では到底伝えられないメッセージを観客に届ける。
ラストは救いのない悲劇で幕を閉じるが、この作品の主題にふさわしい結末といえる。娯楽的要素は全くないが、必見の作品。
