パリの街で借金取りに追われ、絶望して身投げをしようと橋の上に立つアンドレ。ふと横を見ると長身の美女が立っており、『あなたと同じことをする』といって河に飛び込む。アンドレは我を忘れて後を追い、彼女を助ける。アンジェラと名乗ったその女性は、アンドレを次々と降りかかる災難から救うのだった。
全編しっとりとしたモノクロームの画面で、パリの街がとても美しい。リュック・ベッソンはまさに映像の魔術師。ふとしたカメラワークで観客をにやりとさせたりぞくっとさせたりする。圧巻は最後のほうでアンドレがアンジェラを探すシーン。ぐるぐるまわって酔いそうな映像だが、観客の目を釘付けにする。
ストーリーはシンプルでラストも幾分イージー。アンジェラがアンドレに自身を取り戻させるシーンははっきりとしたメッセージが来るが、あまり真に受けないほうがリュック・ベッソン監督との付き合い方としては健全かもしれない。