★★★  ストロベリーショートケイクス

デリヘルの電話番をしている少女里子(池脇千鶴)、デリヘル嬢の秋代(中村優子)、女性イラストレータの塔子(岩瀬塔子)とそのルームメイトのOLちひろ(中越典子)。若い4人の女性の恋愛と生活を叙事的に描く佳作。

秋代のデリヘルシーンはどぎついし、塔子が半裸でベッドに仰向けになって思索にふけるシーン、里子がトイレに駆け込むシーン、極めつけはちひろが顔面に射精されるシーンなど、ふんだんに性的なシーンがある。しかし映画の表現上重要なシーンであるわけでもなく、これを黙って流すことができないと映画の世界に入れない。その意味で、女性のために作られた作品だと思う。男ながらにこんな作品を撮ってしまう矢崎仁司監督はかなりいやらしい男に違いない。

里子は昔の男に捨てられた後、『恋がしたいな』と独り言をいいつつデリヘル電話番のバイトを続けている。秋代は大金をためているが、棺桶をベッド代わりにし、好きな男には素直に告白できず友達として飲みに誘ってばかり。ちひろは念願の恋人ができるが相手からはうるさがられ、塔子は過食と吐き戻しを繰り返している。2人は極端で2人は平凡だが、男性としてみればそれぞれにいとしく思える部分もあり、また女性としてみればおそらくはそれぞれに共感できる部分もあるのだろう。

人物もしっかり描けているし、総合してみるとまずまずの映画なのだが、性描写を考慮に入れるとやはりキワモノのジャンルに入ってしまうなぁ。