★★★  立喰師列伝


終戦後、闇市の立ち並ぶ街角で立喰師と恐れられる男たちがいた。彼らは独特の技術と戦術をもち、代金を払わずに立ち食い蕎麦屋を渡り歩くプロなのだ。

スチル写真をやりたい放題でCG処理し、動く絵本のようなアニメーションとドキュメンタリ調のナレーションで描く本作は、なかなかにマニアックな出来上がりである。しかし攻殻機動隊、イノセンスでみせた内容の無さは相変わらず。伝えるべきものをもたない表現力のむなしさといってしまったら言い過ぎか。

前半はそれでもしっかりと世界を作りこんでいて楽しいが、年代が現在に近づいて来た後半は似たような立喰師が現れたり、技も技になってなかったりで飽きてしまう。多分監督も飽きてきたんだろうなと思う。90分の短編映画だが、あと30分は短くてもよかった。