メキシコ旅行(2日目)モレーリアへ

今日は晴れている。6時30分にテレビが自動的について目が覚めた。昨晩は不思議な夢をいくつか見たが目覚めはよい。7時30分にホテルをチェックアウトしてメトロの駅へ歩いていく。街の様子はやはりあまりキレイではなくて雑然としている。メトロは切符売り場の人がいなくて、タダで入れてもらった。Insurgentesでメトロ1号線にのって終点Observatrioで降りる。駅を出ると屋台などがたくさんあって雑然としている。その先に市バスのターミナルがあってしばらくその辺をうろうろするが、切符売り場などが見当たらない。おかしいなぁと駅に戻ってあたりを見渡すと、裏側に大きなバスターミナルの建物が見えた。ターミナルで写真を撮っていたら禁止だと注意をされた。売店で買ったサンドイッチがN$30。高いのか安いのかまだ分からないが、大きくてなかなか美味そう。9時発のETNのモレーリア行きデラックスバスはN$310。飛行機のビジネスクラスのような豪華なシートで、サンドイッチとミネラルウォーターがついてくる。こんなバスなら夜行便でも快適/安心だろう。

モレーリアのバスターミナルには13時頃に到着。翌日8時30分発のイラプアト行きのチケットN$117を買ってからタクシー$N30でソカロへ向かう。ここでもタクシーはチケット制。どこの街にも中心となる教会があり、その脇には広場があってソカロと呼ばれている。ソカロに近づくとやはり道は混んでいた。目指すホテル『コロニアル』は空き部屋があった。ペンキの色が明るくて雰囲気はいい。ホテル代はN$340。メキシコシティのホテルは日本から予約していて\4800だったのでN$340は安いかと思っていたのだが、後から考えると劇高だった。

市内観光はまずカテドラルへ。2つの塔が美しい。中には修学旅行の子供がたくさんいて後ろでは聖歌隊が練習をしていた。次に道をはさんだ州庁舎へ。四角い中庭を囲んだ回廊形式の建物で、2階への吹き抜け階段と2階廊下に壁画が描かれている。中南米独特の黒を生かした色使いで、メキシコの歴史を描いている。握手しようとしている青服のスペイン人の手は血に塗れていて、後ろ手に王冠を隠している。この国の壁画はみな明確なメッセージが描きこまれていて見応えがある。

次にモレーリア文化会舘へ行くが開いていなかった。道を戻ってミチョアカン博物館へ行くが同様。サンニコラス大学横の図書館をみて、クラビヘロ宮殿をみるが、あまりおもしろくはない。少し離れた水道橋へ向かうが、途中で雨がポツリポツリ降ってくる。幸い傘を持っていたのだが、見る見るうちに土砂降りになってしまい、慌てて近くのカフェに飛び込む。セルベサ(ビール)を頼む。ここも標高2000m近いので、ビール一本でも程よくまわる。1時間くらいビール2本(Corona、Pacifico Clara)で時間を潰して店をでる。N$38。雨は小降りになっていたのでしばらく傘をさして歩く。また晴れて陽がさしてきた。中心街に戻り、モレーロス博物館へ行く。文字が読めずメキシコの歴史も勉強してこなかったのでいまひとつよく分からない。これまで海外旅行の前にはその国の歴史や文化に関する本を数冊読むのが常だったのに、今回は準備不足だったなぁ。その後甘味市場に行き、ココナッツキャラメルのような菓子(N$5)を買う。

この町はカテドラルや公共の施設は綺麗で立派だが、一般の家や商店は古びている。あとで分かったのだが他の街でもほぼ同様。かつての植民地支配を打ち破った後も、やはりこの国は経済的な格差社会なのかと思う。ただどこも掃除は概ね行き届いていて、人々はみな親切だ。治安もメキシコシティ、グアダハラではちょっと注意が必要だが、地方都市ではまったく危ないと感じたことはなかった。

いったんホテルに戻り、シャワーを浴びる。日差しが強く、高地の町なのに一日外を歩いているとかなり消耗するのだ。サマータイムのおかげで20時くらいまで外は明るい。一休みして暗くなってからもう一度町へ出る。カテドラルと州庁舎のライトアップが美しい。この国へ来て最初のディナーに、コリブリ(ハチトリ)という店に入る。明かりはテーブルのキャンドルと淡いダウンライトのみという暗い店内。ステージがあって、弾き語りをしてくれるという。バックに骸骨がコーラスをしている人形が並んでいてユーモラスだ。21時を過ぎているというのに客は僕だけ。赤ワインと前菜盛り合わせとメインの肉を頼んだ。前菜はどうみても3人前という感じ。ゆっくりとワインを飲みながらメインをまつが、どうやらオーダーが入っていなかったようだ。英語が通じないのは覚悟の上だったが、こういうときはなかなか難しい。なんとか通じて、追加でチキンを注文した。22時頃から他の客も数組入ってきた。そのころ、ギターの弾き語りが始まる。言葉が分からなくてもなかなか良い。次第に、他の客たちも声を合わせて歌い始めた。客は少ないが盛り上がり、僕も楽しんだ。最初の晩にもう、この国に来てよかったと思った。ちなみに料理は期待したほどではなかった。演奏が終わったのは深夜0時前。N$280くらいでチップをN$30くらい置いてきた。ワインを3杯くらい飲んでほろ酔い気分で外に出ると、驚いたことにカテドラルのライトアップはまだ続いていた。人通りはまばらだが治安は問題なさそうで、安心してホテルへ戻った。軽く洗濯をして、1時半頃に寝る。