こういう見る前から駄目と分かっている映画は自分で借りたりはしない。テレビでやっていたので見てしまったのだが、時間の無駄だった。
映画の演出とはいえ、気が狂ったような女を直視するのは辛いものだ。飛行機の中で行方不明になった子供を探すために大騒ぎをし、挙句に立ち入り制限区域に忍び込む。専門知識を使って機器を誤動作させて酸素マスクを出し、機内を停電させ、緊急着陸に追いやる。いかに子供のためとはいえ許される行為では決してない。ヒロインをこんな狂人然として描いてしまうハリウッドはやはりどうかしている。もちろん最終的には彼女の言っていることが正しいのだが、こんな神経に触る描きかたはないだろう。
ストーリーにも必然性がまるでない。話を盛り上げるための不自然でご都合主義なシナリオは見ていて頭痛がする。過去最低タイの★★だが、これ以下というのはちょっと想像できないな。時間を無駄にした腹いせに、ツッコミどころを列記してみよう。
- 保安官なら国際線に拳銃を持ち込めるのか?
- 死体を飛行機に載せさせるために殺人を犯す?
- 飛行機の中でその被害者の妻の子供を隠して騒ぎを起こさせ、ハイジャック犯に仕立てあげる??
- 客室乗務員に共犯者がいれば子供の搭乗記録を消せるのか?
- いかに架空の巨大旅客機とはいえ天井裏やマシン室(?)が大きすぎないか?
- 主人公の主張どおり子供が発見されたというだけで無罪が証明されるのは簡単過ぎないか?
- 貨物室らしき場所にかくされていた子供がなぜ無事なのか?与圧とエアコンが入ってるのか?
くだらなさを笑うのがハリウッド大作の正しい観かたなのかもしれないが、それにしては本作は笑わせてくれるわけでもなく、退屈としか言いようがない。感想を書く責任で最後まで我慢してみたが、はじめから見なければよかった。