メキシコ旅行(10日目)テオティワカン日帰り観光

今日はテオティワカンへ行く。メキシコの代表的な古代遺跡で、太陽のピラミッドは世界で3番目の高さだという。朝寝をして8時30分ころホテルを出て、メトロで北方面バスターミナルへ行く。テオティワカン行きのバスチケットN$31は左手一番奥の窓口で売っていたが、分かりにくかった。9時45分のバスに載る。11時前にバスが道端に停まり、運転手が『las piramides』といって教えてくれた。意外なことに降りたのは僕ひとりだった。N$48でチケットを買って南側の入り口から入場する。いきなり目の前に死者の道とその先の太陽のピラミッド、そしてはるか先(実際には2km)の月のピラミッドが見える。予想以上のスケール感に感動してしまった。太陽のピラミッドに登っている人が米粒のように見える。はやる心を抑えながら、まずは手前のケツァルコアトルの神殿に登る。壁面にオリジナルの彫刻が残っている。ここから改めて遺跡の全貌が見渡せる。ここの建造物もすべて石とセメントの再建物だが、これほど大きな遺跡を作った人たちに思いをめぐらせてしまう。いよいよ死者の道を歩き出す。

今日も日差しが強い。1リットル買ってきたミネラルウォーターをひっきりなしに口に運ぶ。高い木もなく、休憩できるような日陰はほとんどない。太陽のピラミッドは階段も急で、下から見上げるとうんざりするような道だ。頑張って一息で登ろうとするが、体が重い。こんなはずじゃないとおもって考えてみると、ここは標高2000m。空気も薄いのだ。ピラミッドの頂上は日陰もなにもないところだが、風が吹いていて気持ちいい。ここから見る月のピラミッドはとても絵になる。一眼レフを持っている旅行者がいたので記念撮影をお願いしたら、バッチリの構図で撮ってくれた。急な階段を下りて月のピラミッドへ向かう。修学旅行の子供がたくさんいる。死者の道の両側には、小規模な建物がずっと並んでいる。月のピラミッドは途中までしか登れないので、それほどきつくはなかった。そして振り返る。死者の道が足元からずっと続いている。絵になりすぎて、どこを写真で切り取ればいいか分からない。日本人の新婚さんがいたので写真を撮ってあげた。ヨーロッパにいくと中国人が多くてよく間違えられるが、メキシコではほとんど中国人や韓国人は見かけなかった。なので日本人を見かけるとすぐに分かる。帰り道、もういちど太陽のピラミッドに登ってみる。一度目よりも息が切れる。建造された当時、この場所に登れる人はごく限られていただろうが、どれほど誇らしい思いでこの光景を眺めたことだろう。太陽のピラミッドの斜面は、50cm間隔ぐらいで細長い石が立てて埋め込まれている。そのせいか遠くから見ると不思議な質感が感じられる。いつまでもここから月のピラミッドを眺めていたいが、意を決して下りる。太陽のピラミッドの脇に博物館があり、発掘物を展示していた。

帰りのバスは中央出口を出たところですぐに乗れた。物売りのおばちゃんがよってきたので、バスは?と聞いたら指さして教えてくれた。シティに戻ったのが3時30分ころ。この先のスケジュールを考える。明日は最終日。明日ゆっくり国立人類学博物館をみるのがいいと思うが、万が一開館していなかったら悔やみきれない。とりあえず今日行ってみることにした。メトロを乗り継ぎ、すこし迷って博物館についたのは1時間後。7時の閉館まであと2時間強しかない。ゆっくり見る時間がないので、ひたすら早足であるいて気に入ったものの写真を撮りつづける感じ。200枚くらいは撮ったろうか。かなりもったいない見方になってしまったが、そのぶん濃かったともいえる。特筆すべきはやはりアステカカレンダー。2mくらいの円形の彫刻で、中央に現在の宇宙を表す太陽の顔、そのまわりに過去の4つの宇宙、18の月、20の日とプラス5の日があり、合計で365日になる。図柄としても美しい。これまで旅をしてきたオアハカのモンテ・アルバンや、今日いってきたテオティワカンからの出土品もそれぞれコーナーを設けて展示されている。今回泣く泣く割愛したパレンケや、建造物としては遺跡がほとんど残っていないメキシコシティからの出土品もあった。1階のメイン展示でほとんどの時間を使ってしまい。2階の少数民族の暮らしに関する展示は早足で通りすぎるだけになってしまった。さすがに2時間は短すぎたが、3時間もあれば充分だったと思う。時間ギリギリまで粘って追い出されるようにして退館したので、必ず買うつもりだった解説書を買い忘れた。

メトロに乗って、帰るとちゅうでウォルマートに寄ってみることにする。菓子や調味料のお土産を買うためだ。巨大なスーパーマーケットで、食料品から日用品まで何でも売っている。買い物カートが大きくて、大抵の客はこれに山盛り買い物をしていく。外国のスーパーで食材などを見ていると楽しくなってくる。サルサとモーレソースをお土産にもてるだけ買い込んだ。改めて夕食に出るのも面倒なので、お惣菜コーナーのスパイシーチキンとポークのトマト煮とビールを買った。いつの間にか外は雨が降っていて、屋根の雨音が響いている。しばらく時間を潰して、小止みになったころ歩いてホテルへ戻った。このディナーは結構美味かった。昨日に引き続き濃い一日だった。