いよいよメキシコ滞在の最終日。初めてまともにメキシコシティを観光する。といってもここ数日はへたれぎみで、ホテルを出たのは9時すぎ。カウンターの女の子も寝ぼすけな客だとおもっただろう。まずはメトロでソカロへ行く。カテドラルは外側はすすけていていまいち。中も入ってすぐのところに祭壇が立てられていて、奥の祭壇は一般の人は見られない。気を取り直して国立宮殿へいこうとしたら、すごい警備で一般の人は建物に近づけない。調子が出ないまま、テンプロ・マヨールに行くと、学生のすごい列。やれやれと思って並んでいたら、観光客の人は先に通してくれた。N$48。ここは古代に幾重にも築かれた神殿の跡で、カテドラルの改修工事中に見つかったという。町のど真ん中でこんな発掘ができるというのもすごい話だが、スペイン人が破壊しつくしてしまったアステカ帝国の都市の残骸が、メキシコシティの地下にはたくさん埋まっているということだろう。復元された壁や祭壇が屋外展示をされていて、何層にもなっているのはよく分かったが、全体像はいまいち把握できなかった。付属の博物館に入ると、うって変わって展示物の多彩さに目を奪われる。ドクロのようなマスクを並べた祭壇は圧巻だった。
次に国立美術館へ入る。カメラ禁止といわれたが、絵画をみるにはその方がいい。2階の近現代絵画は魅力にあふれている。すべての色に黒を混ぜたような独特の色使いと、人物の力強さがいい。極彩色を使っても嫌らしくない。ヨーロッパ風の絵を見慣れた目には新鮮だ。ただ3階の宗教画は退屈そのもので、足早に通り過ぎた。1階では版画の特別展示をしていてた。その後シウダデラ市場とサンファン市場に行き、お土産を物色。ひまわり柄の皿が欲しかったのだが、バックパックでは運べないなぁ。表札用に数字のタイルを買った。他に木の器も欲しかったのだが、適当なのがなかった。時刻は3時30分頃。やることがなくなってしまったので、もう一度国立人類博物館へ行って解説書を書くことにした。メトロはN$2で安いのだが、車内は暑いしうるさいし、あまりいい感じではない。解説書は博物館展示品のものと古代メキシコのものとどちらにしようか散々迷った挙句、両方買った。手持ちの現金が足りなくなっていたのでカードを使った。ここなら不正利用されることもあるまい。本当にもうやることがなくなったので、博物館前の公園のベンチで日記を書く。30分もすると雨の降りそうな雰囲気になってきたので、メトロでソカロへ行くことにする。メトロを出るとやはり雨が降っていた。
最後のディナーに目星をつけていた店は、先ほどの国立美術館の目の前の2階。ところが間違えて1階のタコス屋に入ってしまった。何かおかしいと思った時には適当にオーダーをしてしまった後。あーあと思ったが、出てきたタコスは結構美味しかった。そのかわり値段もよくて、スープとビール2本と合わせてN$122。これだけ払えばまともな料理が食べられるなぁ。今回の旅行では料理を楽しみにしていた。スープは思った以上に美味しかったが、肝心の肉料理が頼み方が悪いのかこれというのにあまり出会わなかったな。シーフードも食べたかったが、内陸の都市ばかり回っていたせいかそういう店に出会わなかった。食材をみると特殊な物は少ないので、日本に帰ったら本を一冊買って作ってみよう。メインの食材は牛、豚、鶏、調味料はサルサ各種、薬味は玉ねぎ、オレガノ、パクチそしてライムで、ベースの味はコンソメかトマト、という感じなのでトルティージャ(タコスの皮)以外は日本で揃うので、似たようなものはできそうな気がする。
最後のディナーを終えて外に出ると、まだ小雨が降っている。ラテンアメリカタワーから夜の町を見下ろそうかと思っていたのだが、この雨では仕方がない。もういちどウォルマートへ行って時間を潰す。9時頃にホテルに戻り、明日4時ころチェックアウト出来るかと聞く。係がいるから問題ないというので、タクシーを呼んでもらうように頼んだ。このホテルは東京でネット予約したところで、一泊\4800と相場から見るとだいぶ高い。部屋も設備もきれいで、昼間のフロントスタッフは英語が通じて良い感じなのだが、夜に番をしている男の子は英語も喋れずちょっと信用していいのか不安だ。夜間ロビーがうるさいのもちょっと困る。ほとんど毎晩、耳栓をしながら寝た。
