テクニカルエンジニア(ネットワーク)受験

ネットワークエンジニアとして飯を喰って12年近くになり、ベンダ系資格もいくつか取った。情報処理技術者試験もセキュアドや情報セキュリティを取った。にもかかわらず、本業のネットワークだけが未取得だった。実はこれまで3~4回くらい申し込んだことはあったものの、未受験だったのだ。

言い訳はある。まず試験当日(10月の第三日曜日)に仕事が入ったことが2回ほど。当日は空いていても前週まで忙しくてまったく準備が出来なかったこともあった。でも最大の理由は、いまいちやる気が出にくい試験であったこと。僕にとっては新しい分野の勉強ではないので、準備をするのは楽な反面おもしろみが少ない。また技術力の証明という面ではCCIEの方がだいぶ格上なのでチャレンジ感もない。こういってはなんだが、取りこぼしを拾うような感覚なのだ。

とはいえいつまでも先送りにしているのも気分がよろしくない。過去に受験を思い立つたびに購入して本棚に数冊たまってしまった参考書/問題集類が、ノドにつかえた小骨のように何とかしろと訴える。いまどき新入社員や2年目社員でもCCNPやネットワーク試験を取る時代なので、片付けてしまうことにした。

9月中旬まで出張がらみの仕事で多忙だったため、準備は10月にはいってからすればいいだろうと思っていた。ところが10月にはいってからも忙しく(その忙しさを克服するほどにはモチベーションもあがらず)、結局最後の1~2週間でやっつける形になってしまった。いつものパターンだ。

主に使用した参考書はiTECの予想問題集。同じようなデザインでテキストと過去問集も出ているがテキストはいまさら要らないし過去問までやる時間はなさそうなのでまずはこれ一冊でいくことにした。ところが試験3日前くらいに一通り終わってしまったので、日経出版社の問題集も追加で購入。大急ぎで半分くらいまで解いたところで時間切れとなった。

いざ勉強をはじめてみると、仕事で使っている知識などは造作もなく答えられるが、関係なかったり知っている必要のない部分は意外と難しい。待ち行列や呼損率の計算は昔勉強したこともあったが完全に忘れているのでやりなおし。プロトコルヘッダのフィールド値やVPN接続時のシーケンスなど、そこまでは覚えてないよというものも出てくる。問題をやってみると意外と難しいものもあり、多少の危機感を覚えてまじめに勉強した。

それから、DNSサーバの設定やメールヘッダの解読など、"それってネットワーク?"と思う分野も出てくる。ネットワーク専業のうちの会社では業務範囲外だが、SI系の会社のネットワーク担当者はインフラ系のサーバもまとめて面倒を見ているのかもしれない。

試験の会場は池袋の立教大学。なかなか趣のあるレトロな学舎だが、机と椅子が固くて窮屈だ。いまどきの学生にはうけないかもしれない。午前の問題(多肢選択)は範囲が広いので知らない問題が数問出るが、それを落としても通過することはわかっているのでリラックスして取り組む。1問に1分もかからないので、退出可能時間になったら早々と出た。

午後Iの問題は記述式で4問中3問選択。電子メールの誤送信対策、遠隔地バックアップ、スループット計算、LANとWANの冗長化の4つが出たが、手計算が苦手なのでメール、バックアップ、冗長化を選んだ。特に難しい問題もなく、1時間で退出。気持ち的に楽なので、まだあまり疲れは感じない。

午後IIは論述式で2問中1問選択。どちらを選ぶかで大きな違いが出る可能性もあるので、ざっと目を通して不得意分野などが含まれていないほうを探す。問1はリモートアクセスVPNとPCの仮想化、問2はファイアウォールとロードバランサとSIP。問2のほうが実務に近い内容だが、SSLの細かい動作と仕事で関与していないSIPが含まれているので避けた。問1のPC仮想化は業務経験はないが、逆にこういった新技術については前提条件などがちゃんと提示されることが多いので、知らなくてもよく考えれば答えられる。さすがに午後IIは退出時間ちょうどでは出られなかったが、1時間ちょっとで終えた。

セキュアド、情報セキュリティの時にも思ったが、試験勉強で解いた問題よりも本番の方が簡単だった気がする。勉強中は出来ない問題の印象が強く残るからそうなのか、本番は集中力が上がるからなのか、あるいは単に選択問題で苦手なものを解かないですむからなのか。どれが本当かはわからないが、ちゃんと準備をしたことのご褒美のような気がしてすがすがしい。手ごたえは十分あったので、合格できると思う。

【追記】オンラインで成績を照会したところ、無事合格していた。午前は745 点、午後Iも745 点、午後IIは675 点とのこと。合格レベルはそれぞれ600点。午後IIが意外と低いのが気になるなぁ。