フランス旅行(1日目)パリへ

都合により3週間弱の休みがとれたため、海外旅行に行くことにした。行き先はずいぶん迷ったが、準備期間がとれないし、世界的に景気も悪化しているので治安などの不安が少ない先進国がいい。また長期であるため見どころがたくさんある国がいい。ヨーロッパでまだ行っておらず、これらの条件を満たす国は?というわけで、フランスをぐるりと回ることになった。

エアチケットはANAの直行便。これまで海外旅行はHISで格安航空券を買っていたが、ネットで調べたらANAの正規割引もたいした違いはなかったのでWebで予約した。HISの場合エアチケットそのものが渡されるため紛失すると厄介だが、今回はeチケットなのでコピーを持てばOK。ちょっとだけ安心だ。それから到着日と最終日のパリのホテル、途中モンサンミシェルのホテルもWebとメールで予約。結局エージェントは使わなかった。行き先が便利な国ならこれでもいいみたい。

成田発11:55の便は搭乗後に計器異常が発生し、1時間遅れで離陸。シャルルドゴールで乗り換えの人はイライラしたと思うが、僕は全然気にしない。やはり直行便は楽ちんだ。席は空いていて僕の列は誰もいない。予約は通路側にしていたが窓側に座らせてもらった。機内食も美味い。サービスもいい。快適な空旅だった。

到着も1時間遅れの17時30分頃だったが、ちょうど日暮れ時でパリの灯がとても美しい。むしろ得をした気分。過去2回のシャルルドゴールは欧州系キャリアの便で第二ターミナル発着だったが、今回は第一ターミナルだった。円形で中央が吹き抜けとなっているターミナルビルは完成当初はモダンだったのかもしれないが、正直すこし薄汚れた印象があった。パスポートコントロールはスタンプを押すだけで何も聞かれず、入国カードも書かずに通過。アメリカとの違いが著しい。

第二ターミナルからCDGVALという無料の無人レールバス(?)で第三ターミナルへ行き、RERとよばれる列車に乗る。チケットは自動販売機で買い、支払いはカード。以降列車にはほとんど毎日乗ったが、この自動販売機は実に便利だった。逆にコインや紙幣は使えない。メンテナンスのことを考えると実に割り切っている。列車は意外と汚くて暗い。乗客は黒人が多い。メキシコシティのメトロを思い出した。後から思えばこういう雰囲気だったのはこことマルセイユ行きくらいで、他はきれいで安心感のある列車だった。途中、黒人の女性が乗ってきてひとしきり歌をうたい、小銭をくれという。あまりいい傾向ではないなと思ったが、こういうのもこれきりだった。

パリ北駅で列車を降りる。駅の構内は人であふれていて、みな早足だ。ほとんどの人が黒いコートを着ている。それと思った以上に黒人が多い。地中海の向こうはアフリカだということをどうも僕は忘れがちのようだ。駅舎の外に出るとかなり寒い。持参したマフラーと毛糸帽を身につけるが、もっとしっかりしたものを用意すればよかったかも。駅前はカフェが並んでいて、ああパリに来たなと感じる。マクドナルドもあるが、あの無粋な赤い看板ではないので町に調和している。

ホテルはすぐに見つかり、チェックインも英語でOK。若い男性二人が気持ちよく対応してくれた。部屋も清潔だ。

翌朝のランスへの列車を調べるため、パリ東駅へ行く。少々震えながら夜の町を10分くらい歩くと大きくて立派な、いかにも駅舎というかんじの三角屋根と丸い薔薇窓が現れた。駅の中に時刻表の掲示はないが、自動券売機で行先や出発日時を入力すると検索できる。英語表示にも切り替えられて便利だ。そのままカードで、翌朝のランス行き8時57分のTGVの切符を購入。28.3ユーロ。なお、フランスの鉄道には改札口はなく、各自が自分の切符にコンポステージという機械で打刻をする。車内検札時に切符を持っていても、打刻をしていないと不正乗車とみなされる。イタリアと同じ仕組みだ。

ホテルへの帰り道、途中のスーパーで赤ワイン(ハーフボトル)、チーズ(Cantal)、ハム、パン、水を買った。まだ時刻は早いが、疲れたので外食をせずにホテルでゆっくりしたい。ワインを飲みながら手製サンドイッチをかじっていたら、やがて眠くなった。