ReAction TSTその後

PPG用キャノピーの初級機シンフォニーから上級機ReAction TSTへ乗り換えてはや4ヶ月。離陸時の立ち上げに苦労してなかなか一発で飛べないことが多かったが、ちかごろようやく光が見えてきた。まだこれが最終形といえるかはわからないが、とりあえずある形をイメージし、そのイメージどおりには動けるようになった。結果としてほぼ安定して離陸できるようになったので、だいぶ進歩したと言っていいと思う。ずいぶん長い道のりだった。

いままで何が悪かったかというと、立ち上げ時にまだキャノピーが上がりきっていないうちにAライザーを離してしまい、そのあといくらパワーをかけて走ってもキャノピーが走らず離陸できないというのが主な問題点だった。グラハンの時には同じようなタイミングで離しても立ち上げきれるのだが、エンジンを背負っていると力や体勢に余裕がない分なかなかうまくいかない。

逆に立ち上げきるまでAライザーを離さずに走ると、パワーオンが遅れてキャノピーが不安定になったり落ちたりしてしまう。また、Aライザーを握っているとコントローラで調整できないので、キャノピーが傾いたり追い抜かれそうになったときに調整できない。とくに弱風時には、ReActionの速さに足が追いつかずテンションが緩んでしまう。

もう一つ、Aライザーを離したときに無意識にコントローラを引いてしまう癖があるようで、ただでさえ立ち上がりきっていないのでキャノピーを落としてしまうことがあった。

それをどう改善したのか。単純にAライザーを離さないようにしたのだ。ある程度立ち上がったら、Aライザーを持ったままパワーオンして全力疾走。キャノピーが走って揚力を感じ始めてからAライザーを離してコントローラで最後の微調整をするという手順に変えてみた。

この方法だとAライザーを離さないので立ち上げきらないという問題は解消される。早めにパワーをかけられるので、パワーオンが遅れるという問題点も自動的に解消できる。慣れれば立ち上げ自体もエンジンの力を借りて楽にできるし、弱風時の助走もエンジン任せに出来るはず。

ただし注意点もある。まずAライザーを持ったままパワーオンするので、その時点でコントローラ操作を必要としない程度にキャノピーを安定させられていなければならない。あとからつじつまを合わせられないので、風向きにあわせた適切なセッティング、タイミング、そして立ち上げ技術が要求される。多少の傾きは立ち上げ時の左右の力の入れ具合、走る方向などで微調整する。

もう一つの注意点は、強風時などにキャノピーに追い越されそうになったときブレーキをかけられないこと。こういうときは普通に立ち上げ、コントロールしてからパワーオンしたりクロスハンドで立ち上げればいいのだが、その判断をちゃんとしないといけない。

この方法は別に新しく編み出したというわけではない。幾度となく先輩からのアドバイスで示唆されていたことだったのだが、自分で理解して動けるようになるまでずいぶんと時間がかかっってしまった。おもしろいことに、自分で意識してこの方法を試してみるようになってからは、すぐに出来るようになった。器用な人ならもっと早く出来たかもしれないが、自分としては散々失敗してジタバタしたあとでブレイクスルーが来たという感覚があって結構うれしい。

あと20本くらいうまく飛べたらだいぶ自信がつくはず。ちょっと楽しみになってきた。