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グラハン運動会

PPGは空を飛ぶスポーツでグラハンはそのための地上練習なのだが、スクールOBの主催でグラハンの運動会が開かれた。空を飛ぶ技術では僕ら初心者はどうやってもベテランにはかなわないし、飛び方をようやくマスターしたようなレベルの人間が競争で一生懸命になってしまうと安全面で問題がある。その点グラハンなら安全の心配はないし、技術だけじゃなくて体力勝負の部分もあるのでがんばれば誰にもチャンスがある。それに初心者用のキャノピーは実はとても扱いやすく有利なのだ。

遅い夏休みでPPGの一人合宿

PPGをはじめてもうすぐ1年。ここまでスクールに通った回数は22回。飛んだ本数は24本。予定ではそろそろ一人前になっているつもりだったのに、テイクオフもランディングもまだ不安が多い。天候や他の用事のため1~2本しか飛べなかった月やまったく飛べなかった月もあって、絶対的な飛行数が足りない。(グラハン数は十分だと思うが...。)そこで夏に取れていなかった休みを天候の安定するこのタイミングでとって、一週間PPG漬けの毎日をおくることにした。

クロスハンドで初テイクオフ

PPGは風が弱いときは風に向かって走ってキャノピーを立ち上げるが、風が強い時は風に背を向けて(キャノピーに正対して)立ち上げ、その後で回れ右をして風に向かい、走って離陸する。この立ち上げ技術をクロスハンドという。ちなみにリバースライズアップといっている人もいて、どれが正式なのかは不明。

PPGはエンジン音がうるさいため、ヘルメットには防音用の耳当て(イヤーマフ)が付いている。そしてアマチュア無線で通信をするため、耳当ての中にスピーカーが付いている。僕はスクールでFree AirComというヘルメットベースのものを購入したのだが、これが僕の持っているアマチュア無線機Standard VX-6で発信できない。受信は普通に出来るのだが、耳当てについているPPT(push to talk)ボタンを押しても発信状態にならないのだ。

PPGのグラハンのコツ

しばらくパワードパラグライダー(PPG)の話題を書いていなかったが、いちおうちゃんと続けている。仕事で出張していたり天気が悪かったり暑い日は日和ってたりしたが、月に3回は行っている。しかしまだ腕が悪いのでコンディションがいい時しか飛ぶことが出来ず、地上で練習をしている時間が多い。その結果、いつの間にかグラハンは結構思いどおりに出来るようになった。

PPGの離陸でコケて中破

思い返すも情けなく悲しい。中古とはいえ一式買ってウキウキしていた機材を、2回しか飛んでいないのに壊してしまった。

今日は風が強くてずっと地上で練習をしていたのだが、日没直前に風が落ち着いたので一本飛ぶことにした。その時に離陸に失敗して、エンジンをふかす前に転んでしまったのだ。本人としてはまだ走り出してもいないし大した事故でもないと思っていたのだが、実は被害は甚大で、プロペラ破損=新品交換\45,000、プロペラガード破損=中古購入で\20,000の被害となってしまった。金額の被害も痛いが、せっかくの機材のもったいなさでずいぶん凹んでしまった。ちゃんとしたインストラクタの下できちんと練習をすればそれほど危険なスポーツではないと思っていたが、ひとつのミスの取り返しのつかなさはさすがに大きい。

転んだ理由は、風が強いためキャノピーが早く上がり、それに気づかずにさらに力を入れて前に引いたものだからキャノピーに追い越され、ラインの支えがなくなり前につんのめってしまったのだ。僕の後に飛んだ同程度の初心者の人もまったく同じミスをしたのでよく分かった。僕の場合、たまたま直前にキャノピーを上げられずに失敗したため、2回目はしっかり上げようと力を入れてしまったのが仇となった。あとから思えば、インストラクターが風が強いからゆっくり上げてくださいと言ってくれていたのに、その意味を理解していなかったということだ。

前回飛んだとき、ちゃんとキャノピーが上がったことを見て確認しようと思っていたらやはり追い越されて膝をついたことがある。その時は、風が強いときはそんな時間的余裕はないと感じたのだが、やはりちゃんと事前に予測して、それに応じて確認をして飛び立たなければだめだ。追い越されそうになったときにはコントローラを引いて抑えなければいけない。

風が強いときは、まず後ろ向きで立ち上げるリバースライズアップをするのだが、今日基本を習ったばかりでまだ使えない。前向きでやるのであれば、上がったかどうかを目で見るか体で感じながらコントロールしなければいけないのだが、こちらの方が難易度は高いような気がする。

地上で立ち上げの練習をするときは、キャノピーが上がったかどうか簡単に見えるし、体でもある程度はわかるようになった。しかしエンジンを背負うと、重いし、緊張するし、インストラクターの指示に頼ってしまう場合と勝手なことをしてしまう場合の区別が自分でつけづらく、よく分からないまま飛んでしまっている。

エンジンを背負って、落ち着いて立ち上げて、状態を確認しながらコントロールして、離陸判断をしてから正確に風上に向かって走り出す。それが出来なくても風がいいときは上がれてしまうが、すこし微妙な時には技量のなさが露呈してしまう。結論として、初心者のうちは焦って数を稼ごうとせず、当面は風のいい日にしか飛ばないというのが正解かなぁ。

PPGで1ヶ月ぶりの飛行

12月に入ってから天気が落ち着かず、なかなか飛べなかったが、年が明けて1ヶ月ぶりに2本飛ぶことができた。今日からはクラス1のライセンス取得コースだが、だいたい50本〜100本くらい飛ばないととれないという。毎週土日のどちらかで3本飛べたとして、半年〜1年くらいかかる計算だ。

いままで無線で指示されたとおりに必死にやっていたが、思い返して見ると反省点がとても多い。

    準備
  • ガソリンはレギュラーで、オイルはCastrol Power1 2T TTS Racing。混合比は1:25。ユニットのタンクは5リットル入るが、練習中は少しでもユニットが軽い方が着地時に安全なので、2リットルくらいにしておく。
  • ガソリンを扱うときはキャップの締め忘れに注意!。
  • 無線のコネクタ接続はしっかりと。無線機には操作ロックをかけてておく。
  • ユニットの始動テストは専用の台の上で。後方やプロペラ回転面上に人がいないことを確認。
  • チョークバルブを閉じてプロペラを5回くらい回し、キャブレターからガソリンがしみてきたらチョークを開く。そうしてリコイルスタータハンドルを軽く引く。重いが力一杯引きすぎないこと。
    ライズアップ
  • ライズアップはゆっくり落ち着いて
  • ちゃんと風に正対して走り出すこと。
  • 風が強いときはキャノピーが上がるのも早い。頭上を見ていると走り出すのが遅れて潰されてしまう。
  • コントロール中に、腕を前に出さない。コントローラはライザ近くで操作する。
    テイクオフ
  • ライズアップが成功したと判断したら、ユニットをフルパワーにして走る。
  • ユニットにもたれかかるようにして胸を張って走る。目線はまっすぐ前を見る。
  • 浮き始めても飛び乗らず、完全に飛び立つまで走り抜く。
  • フルパワー時はトルク反動で右に曲がるので、左のコントローラで調整して直進する。
  • 十分に上昇したらフットバーをつかって静かに座る。
  • 安全高度(200m)でパワーを緩めて水平飛行に入る。
    直線飛行中
  • 常に進行方向を定めて安定させて飛ぶ。
  • 両手はリラックスさせて肩の力を抜く。W字をイメージして、腕はコントローラに軽くぶら下がるくらいのテンションを感じる。
  • 両手はライザーの近くで操作するが、右手のキルスイッチをライザーで押してしまわないように注意。
  • マイクを上げておかないと右を向いたときにイヤーカバーが外れるので注意。
    旋回中
  • 旋回方向を目視して安全を確認する。
  • コントローラをゆっくり引く。
  • きれいな半円をイメージして旋回する。急旋回はダメ。
  • 左旋回時はパワーを緩める。
  • コントローラゆっくり戻す。
    ランディング
  • ランディングに向かうときはエンジンはアイドル。
  • 早めに足を出して準備をする。
  • 吹流しを見て、アプローチ方向を見極める。
  • 高度30mでアプローチ目標に向かって直線飛行をする。
  • 高度2mでコントローラを肩まで引く。高度0.5mでフルブレーキ。
  • 足が着いたら重みで膝がおれるが、まけずに足を出して数メートル前に走る。
  • キルスイッチを押し、振り返り、キャノピーを下ろす。
特に難しいのがランディングで、風向、風速、現在高度を把握しないと目的の場所に降りれない。いまはすべて指示どおりにやっているが、いずれ自分で全部できるようにならなくては。

PPG機材を購入

パワードパラグライダーを本格的に始めるために、機材一式を購入した。一番値がかさむキャノピー(グライダー本体)とユニット(エンジン+プロペラ)は中古にした。

キャノピーはシンフォニーというPPG専用として最初に世に出た機体で、飛行特性は安全&鈍重そのもの。多少おかしな操作をしてもあまり反応せずにまっすぐ飛びつづけるという特徴を持っている。これまでに3回飛んだスクール機もこれで、多くのスクールが無難さからこれを勧めるようだ。そのかわり曲がるのが大変で、かなり力一杯コントローラを引かなければ曲がらない。また、燃費もあまりよくないらしい。キャノピーは新品で35万円〜45万円くらいするのが一般的だが、購入したシンフォニーの中古は数回しか飛んでいない物で25万円。数年後には買い替えることになりそうなので、できればもうすこし安くすませたかった。

ユニットも古いタイプで、今は撤退をしてしまった第一興商(DK)のウィスパーGTというもので、絶版品だが現役で使っている人も多い。200cc単気筒のエンジンと98cmのプロペラを持ち、パワーはあるが騒音がうるさいといわれる。ちなみに最近のユニットは100cc程度で2気筒、プロペラは110cm〜130cmくらいのもので、騒音が抑えられているものが多い。ウィスパーGTは始動がリコイル式の手動式。乾燥重量が26.5kgとやや重い。ユニットは新品で買うと85万円〜100万円くらい。購入したウィスパーGTは37万円で、エンジン回転計によると128時間使用。こちらはいろいろ手を入れながら壊れるまで使うつもり。

それ以外で高いのがレスキュー用パラシュート8万円。キャノピーが潰れて回復不能になったときに最後の頼みとなるものだが、ちょっと高いなぁ。それからパラシュートとユニットをつなぐためのテープが2000円。

それから、ユニットに着ける自動膨張式浮き袋のようなものが2万円。じつはPPGの事故は墜落死よりも着水後の溺死の方が多いらしいので、海や川沿いを飛ぶ人は必須。ただし川に落ちてキャノピーが流されたら、多少の浮力体なんて役に立たないと思うけど...。

それからヘルメット5万円。普通のエンジンを背負わないパラグライダーであれば1万円以下の安いものでいいはずだが、エンジンの騒音を防ぐために耳当てが必要で、その中に無線用のスピーカが仕込まれている。無線用のマイクも付いている。パーツ代だけを考えると3万円程度の品だとおもうが..。それからヘルメットと無線機をつなぐケーブルが3000円。

それからアマチュア無線機。当然アマチュア無線の資格が必要だが、僕は高校時代に取得した。無線機はシングルバンド機が2万円弱、デュアルバンド機が4万円弱だが、僕は秋葉原でデュアルバンド機を買った。

ユニットはガソリンで飛ぶので、持ち運び用のガソリンタンクが必要になる。オートバックスで10リットルのタイプを5000円で購入。またガソリンとオイルを混ぜるポリタンクも必要で、芝刈り機などを置いているホームセンターで1000円で購入。

この季節は、空を飛ぶととても寒い。防寒具はインナーは登山用のものをかき集めて、アウターは釣具店で3000円のジャケット&オーバーパンツを購入した。ちなみにしっかりしたフライトスーツを買うと3万円する。

そんなこんなで、合計80万円の大きな買い物になった。しかし空を自由に飛ぶための機材と考えるととても安いのではないだろうか。

PPGの4回目。これまでに2回飛んだが前回は課題が多かったので気合が入る。といっても出来る練習は地上での立ち上げしかないので、ひたすら立ち上げをやる。

これまでの経験で、立ち上げの成否に関係するのは一にも二にも風であることがわかった。(はじめからそう言われていた気もするが)キャノピーをセットするときの向き、走り始めるタイミング、方向が合えば勝手に上手くいくし、ずれていたときの修正は難しい。今日は風がちょうどいいときにしか走らなかったので、成功率はかなり上がった。

昼ごろ、まったくの無風状態になってしまった。離陸も着陸も向かい風で行うので、無風ではなかなか飛べない。ベテランの人もあきらめていたので、無風で無理して飛ぶのは無理なのだろう。そのあと少し風向が頻繁に変わるようになり、立ち上げをしようと準備した人が皆別々の方向を向くという滑稽な状態になった。3時ころから南風が安定して入り始め、私も準備をするように言われる。手順も機材も前回と同じで、インストラクターがやってくれることを自分でも見ながら覚える。

いつでもいいよといわれて、風を待って立ち上げ、全力疾走。キャノピーが安定したらフルパワーでエンジンを回し、まっすぐ走る。だんだん浮くがそれでも走る。そうして今回は(多分)綺麗に一発で飛び立った。

相変わらず無線で指示をくれるが、多分意図的に少しずつ細かい指示は減ってくる。そのまま同じように何周か回っててくださいみたいなかんじ。初めて自分で操縦桿を握ったような気分で、ようやく景色もゆっくり見ることが出来るようになる。上空は少しだけ揺れるが、気にしないでに大丈夫なレベル。気流が悪くなっても対応の仕方なんてよくわからない。

ランディングは南東の風に変わり、これまで入ったことのない角度で高度を落とす。自分ではぜんぜん降りるコースをイメージできない。言われたとおりに操作してきれいに降りられたが、飛んだはいいが自分で降りられない初心者なんだと改めてわかる。ちなみに最後のランディングはうまいことショックなしに走り抜けられた。

4日間の講習で3回の飛行をこなし、\31,500の入門コースは終了した。当初の目的は達したがぜんぜんこれで満足という気がせず、せっかく飛び始めたのだから続けたいと思う。そうすると新品で計\1,500,000くらいの機材を買う必要があり、コストの桁が跳ね上がる。中古でも\800,000くらい?こういうスクールでは装備はすべてそこで買わなければいけないというルールがあり、ヤフオクで格安をというわけにも行かない。(それにそういう品を買うと故障時に困ると思う)

ここのスクールはあまり商売熱心ではないのか、こんな機材はどうですかとかの売込みがない。皆と同じオススメ品でも問題はないのだろうが、人それぞれやりたいことは違うし、そうそう買い換えられる価格ではないので、志向にあわせたチョイスをしたい。(はじめの1~2年は志向どころではなく基礎訓練なのだが)インターネット上でも日本語の情報は少なく、悩みどころではある。

PPGの3回目。先週初飛行したのでモチベーションが高い。天気もよく気持ちがいい。

しかし風が悪いのか、立ち上げの成功率が今ひとつ。というか成功率50%そこそこになってしまった。横にずれたときのリカバリができず、落としてしまう。たとえば風向が左にずれてキャノピーが右側に傾いたとき、どちらの手を引けばいいのか?どちらに走ればいいのか?

飛行機が横風で着陸する時からの考察では、機首をすこし風上に向ける。その場合風上側(左側)のほうが揚力が大きくなるので右に倒れてしまう。それを防ぐために左手を引く。しかしそうすると低くなっている右側にあわせて左側も落ちてしまうのでキャノピー全体が落ちてしまう。そうならないためには、キャノピーにより強いテンションを与えて、とにかく走る。なんて理屈でいいのかなぁ。

今日も夕方頃にエンジンの練習をして、フライト準備をする。前回よりも一回り大きなユニットで、馬力も重さも少し多い。しかし一回目のチャレンジではキャノピーが落ちてしまい中止。二回目のチャレンジでは途中でラインが絡んでしまってまた中止。自分では見えないので教えてもらわなければコケてただろう。そこで息が上がってしまい、いったん休憩。

しばらく休んで再チャレンジ。前回の軽いユニットのほうがいいかと聞かれたが、こんなところで苦手意識を作ってもつまらないと思って重い方を選んだ。三回目は無事に立ち上がり、助走もうまく出来てテイクオフ。上がってみると前回よりも周りがよく見えて、上空が寒いということにまで気が回った。前回よりも大きいエンジンで、フルパワー時の上昇スピードが明らかに違う。寒い上にコントローラを握って両手を上げた状態で肩がコチコチに固まっている。高度200mくらいをぐるぐる回る。眼下の川が真っ青で冷たそう。夕暮れ時で陽の光がきれい。遠くの山も少し見えたがどれがどれだかまではわからなかった。

ランディングは北から進入。高度処理はうまくいったが、最後に走り抜けることが出来ず、横に倒れてしまった。ちょっと残念だが機材を壊さなくてよかった。

先輩スクール生でおなじく着地時に尻餅をつき、ユニットのガード(プロペラにラインなどを巻き込まないようにする丸い外枠)を壊してしまった人がいた。これの修理(交換部品)代がなんと\42,000。もうすこし運が悪かったらプロペラ交換でプラス\50,000とかもありえる。これはちょっと恐ろしい遊びかもしれない...。